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<感想> 約7年前に、脂肪注入の豊胸手術をうけました。
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女性 / 28歳 / 162cm / 48kg 胸/豊胸 |
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約7年前に、脂肪注入の豊胸手術をうけました。当時はX線で写らないと言われていましたが、去年の検査でCaが乳腺のまわりについた乳房腫と言われました。エコ−の結果、左右にたくさん発見されましたが癌ではないと言われました。そういう体質だ、とのこと。でも、癌化する可能性があるから検査は定期的に行うよういわれました。(実は医師に豊胸手術の事を打ち明けていません。)でも、不安ばかりが残ってしまいました。お願いです!先生方、ぜひ、教えて下さい。 1.今後どうなってしまうのか。癌になる可能性はあるのか。 2.赤ちゃんができたとき、お乳はでるのか。 3.普通の人で、乳腺にCaが被うような事はまれにあるものなのか。 私の脂肪注入がわるかったのか。宜しくお願い致します。
【医師からのアドバイス1】
脂肪注入の結果として、癌になる可能性が高くなる事は考えにくいと思いますが、統計上は知りません。乳腺外科の専門医にはきちんと手術を受けたと言う事を話す必要があります。おっぱいは普通出ます。考えにくいと思います
【医師からのアドバイス2】
1.癌になる可能性は、特に高くなると言う事はありません。 2.母乳も問題なく出るでしょう。 3.普通でもCa沈着はおこります。ただ、貴女の場合は脂肪注入が原因だと思います。脂肪注入し、その脂肪の一部が生着せず、繊維化したりした所にCaが沈着したのでしょう。検査をされた医師にはキチンと話された方が良いでしょう。
【医師からのアドバイス3】
3つのご質問にお答えいたします。 1:脂肪注入をしたから 癌になりやすくなるかというと現在のところそのような文献は私は拝見しておりません。通常の癌の発生率と同じかと思います。検査をされた先生に豊胸手術のことを相談して、よく診て頂くのがよいと思います。 2:乳管がつまっていない限り乳はでると思います。 3:皮膚の下に時々石灰化腫瘍が自然発生することがあります。乳腺にもありうると思います。
【医師からのアドバイス4】
私見ですが豊胸目的の脂肪注入はやってはいけない手術のひとつと考えます。ご質問にあります癌になるかどうかという点ですが、これに関しては、手術を受けたことによって発生率が高くなるという可能性は無いといってよいでしょう。しかし、今回の検査で見られた石灰沈着が脂肪注入によるものか、そうではないのかが判断しきれません。やはり、外科の担当医に脂肪注入の事実を告げるべきと考えます。そうすればそういった眼で診察が行われますので、たまたま乳腺腫が同時に起こったのか、脂肪注入によるもので、乳腺腫が関係ないのかがある程度判別できるでしょう。乳腺機能は温存されていると考えられますので、出産後の授乳に関しては問題ないと思われますが、その時になってみないとはっきりとはしないでしょう。脂肪注入を行わなくとも石灰沈着が起こる可能性はあり得ますが、確率的には脂肪注入によるものと考えるのが妥当です。手術を行った医師とも話をされたほうが良いでしょうね。
【医師からのアドバイス5】
あなたが受けた体験は通常脂肪注入の話をしないで乳房の検査を受けた場合に遭遇する事です。検査をした医師も正確であり、脂肪注入の技術が悪いわけでもなく、ましてやあなたの脂肪が悪いわけ出はありません。これは脂肪注入(脂肪移植)という手術手技にどうしても起こる状態だからです。通常、移植の為に採取される脂肪はお腹や太もも、臀部などからですが、一度体から離れた脂肪細胞は生き延びるためには再度移植された場所で血管などの栄養補給システムを作成する必要があり、たとえそのシステムが出来たとしても、太い血管ではないので大きな脂肪のかたまりや、弱い脂肪などは吸収されて消失したり、中心が溶けた状態になったりします(無腐性壊死と呼びます)。では生き残った脂肪はどうなるかと言うと、血管を作る細胞が線維芽細胞と呼ばれる細胞の為この細胞の特徴である固い感じが脂肪周囲に出来てしまい、しこりとして触れたり、石灰が沈着して(カルシウムCaの事です)エコーで指摘されたりするのです。
乳腺の周囲にたくさんそのような状態が認められると言うことは分散して注入されたことを意味し、手術がうまかったと言うことです。この状態は脂肪注入の知識のない外科医や、内科の先生にとっては乳腺種(乳房種ではありません)と間違えたり、炎症が生じた後(Caの沈着)と判断してしまう物です。ですから恥ずかしがらずに脂肪注入した旨を伝えて下さい。なんだで終わりになると思います。癌になることはありませんし、授乳に支障が生ずることもありませんので、安心して下さい。ただし、害はないものの、乳房への脂肪移植はこのような合併症が知られているため全部の施設で行われている方法ではありません。
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