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ワキガには臭いが関係する「臭いワキガ」と汗の量が関係する「多汗症」があります。前者はわきの皮膚の毛穴に開口する、アポクリン汗腺の活発性が後者は、全身の皮膚に直接開口するエクリン腺の発達過多が原因です。アポクリン汗腺は皮膚の深層に存在し、比較的手術が効果があがります。これに対し、エクリン腺は皮膚の浅層に存在するため、手術によろ効果が少なのです。わきがの手術法は、大きく分けて1剪除法と、2吸引法があります。2は手術そのものが簡単ですが、私は「効果」がほとんど無いと考えています。これにあたる手術法は、吸引法、稲葉法、等です。これに対し1はやや手術が複雑になり、術後の安静も大切になりますが、ものによっては、かなり良い結果が得られるでしょう。これにあたる手術法は、剪除法、超音波メス法(キュサー法)等です。当院では超音波メス法を基本としています。古典的な剪除法より、術後アフターが簡易で、且つ傷跡がきれい、またダウンタイムもぐっと早いのです。具体的には術後4日で包帯を取り、シャワーが可能になり、日常生活は、激しい運動以外特に問題なくなります。傷跡がきれいになるには6か月くらいかかりますが、剪除法に比べればかなり、小さくきれいです。また、多汗症にも、かなりの効果を示すところがアドバンテージが高いと言えますね。価格は両側で、25〜30万円程度です。
(回答者:酒井形成外科 酒井倫明)
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