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頬部の盛り上がりはそれを形作っている頬骨と頬部脂肪からなりたっており、生まれつき頬骨隆起と呼ばれる部位の発達が弱い場合と、加齢により頬部の脂肪が下垂してしまうために平らになる場合があります。おそらく本人が言っているように元来の頬骨低形成に加え、多少の下垂が加わっていると判断します。
但し、下ぶくれのせいで若く見えないので頬骨を高くしたいと言う結論には、実際の骨格を拝見してみないと同意できません。というのは本来日本人のような短頭型の人種では頬骨の盛り上がりは美しさの表現にはなりにくいからです。有る程度鼻が高く、額が出ていないと頬の盛り上がりは顔を粗野な感じにしてしまいます。それから下ぶくれの状態は頬部を盛り上けたからといって引き上げられることにはなりません。欧米人は頬骨を高くする手術が一般的なのに、日本ではあまり勧められないのは以上の理由によります。
また手術の手段としてシリコンをいれるという結論は、実際に美容外科を受診して決められた方が良いと思います。シリコンの簡便さと合併症、その他の素材の有無、あるいは他の手術法との比較（たとえば脂肪注入を併用するかなど）等を十分に説明をうけてから判断されたほうが良いかと思います。
（回答者：百人町アルファクリニック 院長／与座聡）
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