みなさんにとって一番身近な「美容整形」は、雑誌のうしろなどに掲載されている広告ではないでしょうか。広告は、こちらがどうであれ、目にどんどん飛び込んできます。
そしてきっと「美容整形の手術を受ける!」と決める際にもかなり大きな割合を占めるのが広告でしょう。だからちゃんと広告の見方を知る必要があります。
「広告」の最終目的は、「来院」。だから、足を運びたくなるように作られています。ある程度のPRは当然だけど、問題なのは「誇大広告」です。
例えば1000分の1の確率で起こったことが、いかにも当たり前であるような表現・・・言葉の裏に隠された意味をよーく考えて、失敗せずに理想通りの美を手に入れましょう!!
「らくにキレイに」 楽してきれいにはなれません。効果を最大にするためには、手術後の個人的な努力が必要です。
「痛くない」 手術の間は麻酔をするので痛くない、という意味。麻酔が取れると歯の治療だって痛みます。
「ハレない」 医者のいうところの「ハレ」が、一般人の「ハレ」と同じとは限りません。どんな手術も厳密には全くハレないということはありません。
「キズが残らない」 見えにくいところに小さなキズが残るけれど、殆どわからないという意味。基本的に一度メスを入れた皮膚が全くの元に戻ることはありません。
肩書き「医学博士、○○大学出身、○○会員」など 医学博士は大学卒業後、4年間の行程を経て修得できる資格。美容外科・形成外科に関する“学会”や“協会”は複数あり、ここに属する医師ならば必ず信頼できるということではありません。よい医師の条件とは、知識・技術はもちろん、人間性にかかわるので、最終的にはカウンセリングで自分の目で判断しましょう。
料金「15万円〜」など “〜”の記号は “以上”という意味。つまり上限が表示されていない場合、100万円の請求がくるケースも可能性として考えられます。
専門医「ワキガ手術の専門医」など “美容外科手術を専門にしています”という意味。誰に認められたわけでもなく、医師の腕とは直接関係ありません。
「TV・ラジオで活躍中」 TV・ラジオには依頼されて出演するケースと、自分でお金を払って出演するケースが。テレビに出てるからといって必ずしも腕がいいとは言えません。
「高い評価を得ている」 誰から、どのような基準から、評価を受けているのか全くわからない曖昧な表現です。
「独自の(最新の)◯◯法」 その方法が確実に効果があるように書かれますが、その効果のほどは不明です。それどころか、新しい治療法の実験台になる可能性がないとはいえません。
「翌日からOK」 基本的に翌日から全く何もなかったかのように生活することは不可能です。できることばかりに気をとられないで、できないこともきちんと知る必要があります。
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